「ちょっと!あの子とは遊んじゃダメ!」
こんなセリフ、一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか。もしくは、あなた自身が子どもに言ったことがあるかもしれません。
でも、ちょっと待って!その一言が、実は子どもの社会生活をぶっ壊して、将来の行動問題まで引き起こしているかもしれないんです。
◆ 親が口出しすると逆効果!?驚きの研究結果
リトアニアで行われた最新の研究によると、母親が「友達付き合い」に強く口を出せば出すほど、子どもの行動問題が悪化する傾向があることが分かりました。
562人の小中学生を対象に行われた調査では、「母親が友達関係に否定的な態度を示す子どもほど、クラスメイトから嫌われ、さらに問題行動(サボり、うそ、喫煙、飲酒など)が増える」ことが確認されたのです。
◆ なぜそんなことに? 口出しが招く”孤立”のワナ
研究者によれば、原因はいくつか考えられます。
- 親が友達を否定 → 子どもがそれを友達に話す → 友達「何それ…」と微妙な空気に → グループから距離を置かれる
- 親が直接友達に「うちの子に悪影響だから近づかないで」と言ってしまう → 友達ブチギレ → 噂が広まる → クラスで孤立
結果、子どもは居場所を失い、ますます悪い行動に走る…という負のスパイラルが生まれてしまうわけです。
◆ 子どもにありがちな”友達付き合い”の悩み
子どもは誰しも友達関係で悩みます。
・仲間外れにされる ・悪いことをしている友達に流される ・親に「あの子とは遊ぶな」と言われる
こうした”あるある”に、親として口を出したくなるのも当然。でも、「ダメ!」と言うことで状況が悪化するなら、どうすればいいのでしょうか。
◆ 叱るより支える!現代流・親のサポート術
研究者は、親に求められるのは”支え”だと言います。
・「どんなことで困ってる?」と話を聞く ・「友達にこう言ってみたら?」とアドバイスする ・「それは嫌だったね」と気持ちに寄り添う
つまり、子どもの友達関係に介入するよりも、”相談役”や”味方”になる方が効果的なのです。
◆ SNS時代は特に要注意!親世代と違う”友達トラブル”事情
今はSNS全盛期。小学生でもスマホを持ち、LINEやTikTokでつながっています。
だからこそ、昔と比べて
・一度ハブられると、LINEグループからも即退場 ・SNSで悪口を書かれる ・”陰で笑われている”のがリアルタイムで分かる
など、人間関係のダメージは数倍に。
親が知らないところで、友達関係のストレスはどんどんエスカレートしているんです。
◆ まとめ:親ができる3つのこと
- 口出しより、耳を傾ける
- アドバイスはしても、決めるのは子ども
- 「あなたの味方だよ」と伝える
友達とのトラブルも、子ども自身の成長のチャンス。親はそっと寄り添う、これが一番の解決策なのかもしれません。
コメント