私たちは日々、理想の外見像に取り囲まれています。テレビやSNSを開けば、目に飛び込んでくるのは、キラキラした美男美女たち。その顔を見ながら、つい自分と比べて「もっとこうだったらモテるのかな」と考えたこと、一度はありますよね?
でも、ちょっと待った!
スコットランドのセント・アンドリュース大学で行われた最新研究によると、どうやら私たちは異性が求める“理想の顔”をかなり勘違いしているらしいのです。結果として、「モテる顔」になりたくて頑張ったはずが、実はまったく見当違い。そんな悲しき美容迷子になっている人が続出している可能性が判明しました。
■ 男はゴリラ化、女はお人形化の悲劇
この研究では、男女144人(18~27歳)が参加し、自分や異性が好む顔をデジタルで作成するよう求められました。その結果、分かったことはこうです。
・女性は、男性が求める理想の顔を「超フェミニン」に設定しがち ・男性は、女性が求める理想の顔を「超マッチョで男らしい」と設定しがち
現実には、女性が好む男性の顔は「ほんの少し男らしい」くらいでOK。男性が好む女性の顔も「フェミニンだけど、ほどほど」が一番人気だったのです。
それなのに、男性は「俺たちにはマッチョでゴリゴリした顔が求められてる!」と勘違いし、女性は「お人形さんみたいに可愛くならないとダメ!」と追い詰められていたんです。
■ 美容迷子が引き起こす自己不満地獄
さらに驚くべきは、この勘違いが自分自身の顔への不満にもつながっているという点です。
例えば、「男らしさが足りない」と思う男性は、自分の顔に自信を持てなくなり、 「女らしさが足りない」と感じる女性は、鏡を見るたびため息をつく…。
結果として、自己評価はダダ下がり。「もっとこうだったら…」の沼にハマり、抜け出せなくなってしまいます。
■ 本当は“普通”でちょうどいい
研究によると、男性が女性に求める顔は「ナチュラルで健康的」が大半。 女性が男性に求める顔も「適度に男らしくて安心感のある雰囲気」。
そう、意外とみんな“普通”が好きなんです。
それなのに私たちは、SNSで「盛れた奇跡の1枚」を見て「これが理想だ!」と勘違い。自分もその枠に無理やり押し込めようとして、苦しくなっているだけなのです。
■ 「理想の顔」を目指しすぎると…
この“美容迷子”状態が続くと、取り返しのつかない事態に発展することもあります。
・男性 → 筋肉増強剤やサプリに手を出してしまう ・女性 → 無理なダイエットや整形依存に走ってしまう
どちらも、最初は「もっと魅力的になりたい」と思って始めたことなのに、 気づけば体を壊し、心までボロボロに…。
■ 本当に必要なのは「モテ顔」より「自分の顔を好きになること」
もちろん「キレイになりたい」「カッコよくなりたい」という気持ちは素敵です。 でも、その目標が“勘違いの理想”に基づいていたら、どれだけ努力しても満たされません。
「異性はこういう顔が好き」と思い込んでいるあなた。 その理想、ちょっとズレているかもしれませんよ?
一度、フラットな気持ちで周りを見渡してみてください。 あなたが「素敵だな」と感じる人は、決して極端なマッチョや超フェミニンばかりではないはずです。
あなたらしさを大切に、無理せず自分に合った美容法を選びましょう。
あなたの本当の魅力は、意外とすでに十分「モテ顔」かもしれませんよ。
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