「ビビッと来た!」は勘違い!?科学が暴いた“ひと目ボレ”の真実

Psychology

「運命感じちゃったかも!」なんて言葉、あなたも一度くらい口にしたことがあるのではないでしょうか。もしくは、友人が幸せそうに語るのを聞いて、心の中で「はいはい、出ましたよ」と軽く流したことがあるかもしれません。でも、そんな”ひと目ボレ神話”に、科学が冷静に水をぶっかけてきました。

オランダ・フローニンゲン大学の研究チームが、「ひと目ボレ」に関する現実を暴く研究を発表しました。その結果、驚くべきことが判明したのです。どうやら私たちが「これは運命!」と感じるあの瞬間は、実はただ単に「顔がタイプだった」だけらしいんです。

研究は、主にオランダやドイツの若者396人を対象に行われました。オンラインで異性の写真を見せたり、スピードデートをさせたりして、「この人にひと目ボレしましたか?」と尋ねるという、なんともリア充感あふれる実験です。

結果、「ひと目ボレした!」と感じたのは、なんと49回。しかも、男性の方が女性よりも圧倒的に「ビビッと来た!」と言いやすい傾向があったとか。男性諸君、思い当たる節はありませんか?

さて、「ビビッと来た!」と感じた瞬間、そこには熱い恋愛感情や深い愛があったのかというと…答えはノー。彼らがそう感じた相手は、単に「めちゃくちゃ顔が好みだった」だけだったのです。

研究チームによると、物理的魅力が1段階上がるごとに、「ひと目ボレした!」と感じる確率が9倍に跳ね上がったとのこと。つまり、「愛」とか「運命」とか言っているけど、結局は「見た目ドストライク!」という本能が暴走しただけだったわけです。

さらに興味深いのは、「ひと目ボレが互いに同時発生したケース」はゼロだったという事実。映画のように「目が合った瞬間、お互い運命を感じて…」なんてシーンは、残念ながら現実では起こっていなかったのです。片方が「運命感じちゃった!」と思っていても、相手は「え?誰だっけ?」みたいな温度差だったわけですね。

では、「ひと目ボレから始まって今も情熱的に愛し合っています!」というカップルはどう説明すればいいのでしょうか。研究者によれば、これも脳のトリック。「今ラブラブだから、あれはきっとひと目ボレだったんだ」と、後から記憶を書き換えている可能性が高いそうです。

つまり、「ひと目ボレ」は、現在進行形で幸せなカップルが作り上げた“美しい過去”にすぎないのかもしれません。

とはいえ、この研究結果を聞いて、「じゃあ運命の出会いなんて存在しないのか…」と落ち込む必要はありません。むしろ、「顔が好きだ!」というシンプルな直感は、ある意味とても大事です。

結局、人間関係って第一印象も含めて積み重ねですし、最初は見た目だったとしても、そこから愛情や信頼が育つことだって多いはず。ひと目ボレも「顔が好き」という素直な感情として受け入れれば、なんだか健全で楽しいものに思えてきませんか?

だから、これから誰かに「ひと目ボレしちゃった!」と相談されたら、こう言ってあげましょう。

「いいね、顔がドタイプだったんだね!」

恋愛は、科学では割り切れないことも多いですが、ときにはこうして冷静に自分の気持ちを見つめ直してみるのも悪くないかもしれませんね。

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